2000/02/27 更新
灰色の物質を隠そうとするように木の葉が舞い降ります
コンクリートの石畳みは降りしきる溜め息に蔽われ
束の間の温りを弄びます
この街にも秋はのしかかっているのでしょう
生命(いのち)の名残りを払い落としては
私をほのかな想い出に包みます
昔話はいいものです でも私はひとりで歩いています 何処に行くのでしょう
昔話はいいものです
でも私はひとりで歩いています
何処に行くのでしょう
ひとしきり木の葉が舞い落ちると
私のあちこちで最後の一葉が合図を始めます
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