晴れようが曇ろうが
たとえ雨が降ったにせよ
ここは夜の赤坂
もちろん僕のそばには
誰も居ない(だれも居ない)
通り過ぎる車は走り去るだけ
おかまいなしに僕は歩く
通りすがりの車は走り出すだけ
おかまいなしに僕は歩く
ブランコ1台
公園の片隅に
わずかな風を友としつ
ゆれるでなし
とどまるでなし
ブランコ1台
公園の片隅の
わずかな風を友としつ
ゆれるでなし
とどまるでなし
突き放されたシルエット
おかまいなしに僕は歩く
通りすがりのシルエット
おかまいなしに僕は歩く
小首かしげた
ブチネコ1匹
満月の夜の独演会
月光ソナタかセレナーデ
・・・・・・
鳴こうがわめこうが
僕はネコじゃない
−−から知らんぷり
歌うしらべによりそう影
何時の間にやら白いネコが
歌うしらべは愛の歌か
おかまいなしに僕は歩く
−−と、
空からドングリコ
ドジョウ出てくるだろうか
ドングリコ
コロコロ
お池にはまって
さあ大変(さあ大変)
ぬかるみに足をとられたような
想いがにじみ流れるだけ
ゆらめき陽炎い過ぎ去りしは
置き忘れられたような水たまり
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