秋 冬 春 夏

01年 4月10日

秋の夜に月を見上げる個となりて琥珀の色の酒を飲み干す

凛と咲くうす紫のコスモスを冷たく濡らす朝からの雨

高感度カメラに映る流星群光の雨が音もなく降る

この風が万里を駆ける一瞬の流れとなりて花は散り行く

春先の桜並木に通り雨濡れたつぼみの先はうすべに

何処からかカエルの鳴く声聞こえ来て春雷鳴りて雨が降りゆく

雨上り今日一日は青空と明るい声のウェザーニュース

夏の日の黄昏時の気だるさに身を任してるそのここちよさ

くるくると舞って散り行く銀杏の葉水辺に落ちて波紋をつくる


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