(1)予算?
Q予算が限られているのですが?
Aノートパソコンですと、同じ性能のデスクトップより割高になります。
低価格パソコンは添付されてくるソフトが少ないので、使いたいソフトが判っている場合には、そのソフトが最初から入っているパソコンがあるかどうか検討するよう勧めましょう。
(2)設置スペース?
Q置き場所が狭いのですが?
A予算が許せばノートタイプのパソコンですね。デスクトップタイプでも、小さめのものがあります。液晶モニターを選ぶこともできますが、割高です。
Qパソコンと一緒にパソコンを置く机も買いたいのですが?
A事務机タイプだとキーボードの位置が高くなって腕が疲れますので、キーボードを乗せるとちょうど良い高さとなるパソコン専用机を選びましょう。パソコン机の上にプリンタやスキャナなどを乗せることができる台が設置されているタイプが一般的です。
Q何か他に気をつけたほうが良いことがありますか?
A一般的なパソコン専用机だと、プリンタなどは立ち上がって手を伸ばす高さに設置されますので、肢体不自由者の場合は操作しづらいことがあります。その場合は広いパソコンの机にするか、横にプリンタなどを置く台も購入することになります。
車椅子でパソコンを操作するのであれば、パソコンの机の下に膝が潜ることができるかどうか(膝がぶつからないかどうか)の確認が必要です。
マウスでパソコンを操作したいのであれば、マウスパッドを置く程度のスペースがキーボード脇に必要になりますので、横幅75センチ以上のものにしましょう。
CRTの脇にスピーカーを置く場合には、そのスペースも計算に入れておきましょう。
(3)持ち運びの可能性の確認
Q色々な場所に持って行って使いたいのですが?
Aその場合はノートパソコンがいいでしょう。なお、海外に持って行く予定がある場合には、海外での使用が保障されている製品にしておくことが必要です。また、購入時に海外保障を付けておくと、国内での使用と同様の保守サービスが受けられます。メーカーによって海外での使用に関する相談窓口があるところと無いところがありますので、旅先でパソボラに出会えるとは限りませんから、相談窓口のあるメーカーの製品を選んでおいたほうが安全でしょう。
(4)相談者以外の使用者の有無
Q家族でも使いたいのですが?
AWindowsは使う人ごとの環境が設定できますので、家族ごとの使いわけもできます。
(5)購入先は
Qどこで買えば良いのですか?
Aどこで買っても値段的に大差は無くなりつつありますが、できれば購入前に店に出向いて、さわった感じを確かめられたほうが良いですね。実際にパソコンをさわってみることの出来るこのあたりの店としては、○○店、XX店があります。メーカーや代理店から直接購入する方法もあります。車椅子で行く場合には段差が無いか、エレベータがあるかといったバリアフリー面での確認が必要です。
(6)購入の補助
Q購入の際の補助などはありますか?
A今年度から重度肢体不自由者に限ってですが、日常生活用具としてパソコンが認められました。但し、これまでのワープロの枠をパソコンに置き換えただけなので10万円ちょっとの補助となります。また、視覚障害者と重度肢体不自由者については、パソコンの周辺機器とソフトへの購入補助が予算化されています。補助についての詳しくは市役所の窓口にご相談ください。埼玉県での申請期間は7月1日から9月31日までです。
(7)機種の推薦を求められたら
Qお勧めのパソコンはありますか?
A私たちの知っている方々がどんなパソコンを使っているか、またどんなところで購入したかの紹介はできますが、パソコンは性能や値段が色々なので自分が何を購入するかについての判断は、ご自分でするようにしてください。
(8)電源管理
Qパソコンとプリンタなどの周辺機器の電源を入れたり切ったりするのが大変なのですが?
Aケーブルタップ(OAタップ)のスイッチをオンにすると通電する「連動タイプ」(5000円ほど)を利用すると良いでしょう。また、その際ですが、同じタップを利用してはいるが常にオンの状態で使いたいものがある場合には、「連動タイプ」に「非連動タイプ」が加わったものを購入するといいでしょう。
※但し、パソコンとケーブルタップの相性によってはパソコンが(不定期に)勝手に起動してしまう現象もあるようです。紹介するに当たっては、そういったことがあるかもしれないことにも触れておきましょう。
(9)バックアップの必要性と必要なハードやソフト紹介
Q購入するときの留意点はありますか?
Aパソコン内に入れたデータのバックアップが大切です。ハードディスクを使う方法とCD-R/Wを使う方法がお勧めです。専用ソフトの購入をお勧めします。
※相談者の現在の知識に応じて、必要ならHD、MO、CD−R、FDの違いの説明をしましょう。
(1)画面読み上げソフトを紹介
Q視力が低くても操作できますか?
Aパソコンの画面に表示されている情報を読み上げてくれるソフトがあります。
Qパソコンの画面を読み上げてもらうためには、特別な機器の購入が必要ですか?
A画面読み上げソフトがあれば、内蔵スピーカーや付属のスピーカーで可能です。
Q画面読み上げソフトはどこで購入できますか?
Aパソコンショップを通じて、あるいはメーカーからの直接購入となります。
(2)キーボード練習ソフトを紹介
Qキーの配列はどのようにして覚えるのですか?
Aキーを押すとどのキーが押されたかを読み上げることで教えるソフトがあります。
(3)画面拡大ソフトを紹介
Q弱視なのですが、画面の文字は大きくなりますか?
A先ずは使いたいソフトごとに文字(フォント)を大きくしてみましょう。次に、Windowsに標準で備わっている「拡大鏡」というソフトを使ってみましょう。それ以上の拡大が必要な場合には、有償の「ズームテキスト」などがあります。
(4)6点入力が必要なら対応したキーボードが備わったものが必要
Q6点入力ってなんですか?
Aキーボード上の特定のキー(例えばFDSとJKLのキー)を使って、文字を入力する方法です。6点入力が必要な方は、これらを同時に押したとき、押した文字が全て入ることを確認しましょう。
インターネットから「6点キーボードチェッカー」を手に入れてもらって試してもらったり、「6点入力できるパソコン一覧」を見てもらったりするのも良いでしょう。
Q6点入力ができれば、Windowsの操作ができますか?
A文字の入力は6点入力で大丈夫ですが、その他にのキーの位置なども覚える必要があります。
(1)仕組みの説明と必要なもの
Qメールやインターネットをやりたいのですが?
Aプロバイダ(接続中継業者)との契約が必要です。
(2)プロバイダに関する説明
Qプロバイダはどんなものがありますか。またどこが良いのですか?
A料金やサービス内容が色々ですので、最終的にはご自分の判断になりますが、まず知り合いのところ、あるいは店頭でインターネットを見ることができるのであれば「プロパイダーセレクション」といったところで、プロバイダが提供しているサービスとはどんなものかを見ておきましょう。そして、それぞれがどう違うのかを聞いてみましょう。
接続する電話番号が同じ市内局番にあることも大事です。
Q契約はどのようにするのですか?
Aインターネットを利用したオンラインでの申し込みと、書類での申し込みがあります。支払いではクレジットカードが必要になる場合が殆どですが、コンビニ決済のところもありますし、無料プロバイダもあります。
(3)パソコン以外に必要な機器の説明(モデム、TA、ルーターなど)
(現時点でのおおよその金額:モデム5000円、TA25000円、ルーター35000円前後)
Qプロバイダとの契約以外では何か必要でしょうか?
Aもちろんパソコンが必要ですが、それ以外にもモデムが必要です。モデムはパソコンに組み込まれていることもありますが、確認が必要です。
(4)電話回線に関して(必要ならフレッツの説明を)
QISDNって何でしょうか?
A高速通信の手段です。1契約で電話が2回線使えるにも係わらず基本料金は約1.5倍です。モデムではなくTAやルーターを用いるため、それらの購入とISDNへの切り替え工事が必要です。詳しくはNTTにお聞きください。
QADSLって何でしょうか?
A既存の電話回線を使った高速通信です。ISDNの約10倍のスピードで、通信しながらでも電話が使えます。但し、電話局から遠くなるとスピードが極度に低下するという特性を持っていますので、導入する前に電話局からの距離がADSLが効力を発揮すると言われている3キロ以内かどうかの確認が必要です。
(5)必要な金額に関して
Qプロバイダへの支払いを安く押さえたいのですが?
A無料のプロバイダがあります。高齢者割引や障害者割引のあるプロバイダや女性専用のプロバイダもあります。最近は、殆どが定額制です。
Q接続業者だけの支払いで良いのですか?
AADSLやケーブルテレビを用いた接続で無い限り、インターネットに接続している時間の分だけ電話代もかかります。
(6)必要な注意
Qインターネット利用で注意しておいたほうがいいことはありますか?
A知らない間にダイヤルQ2や海外に接続されてしまうと高額な電話代を請求される場合があります。事前にダイヤルQ2や海外通話に制限を加えておく方法もありますので、NTTなどに相談してみましょう。
また、メールやインターネットからコンピュータウィルスに感染する場合もありますので注意が必要です。