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これが鹿児島だ!

宇都一彦さんロングインタビュー

2001/07/28 掲載

 きっかけは、静岡の亀助さんから、「鹿児島名物を教えてほしい」と いう書き込みがあったこと。あっ、これはパソコン通信(もはや死語) での質問でありまして、何でも夏休みに鹿児島のお兄さんを訪ねるので、 そのついでに、鹿児島の美味しいお酒(焼酎ですね)と肴を楽しみたい。 どうせ楽しむなら「鹿児島流」で楽しみたいという質問だったのです。 ちなみに、私は、その当時、パソコン通信の掲示板[酒肴亭よろず亭]で、 シスオペ(運営担当者)をしていました。

で、[酒肴亭よろず亭]の参加者たちから、色々なアドバイスがある中で、 入院している鹿児島出身の知り合いのところに行って、取材(ついでに お見舞い)をしてきた成果がこれです。  亀助さん御要望の、
鹿児島の美味しいお酒、焼酎、肴、美味しいお店、鹿児島流の
お酒や焼酎の美味しい飲み方を教えてもらいたいんです。
を網羅した、なかなかの自信作(のつもり)です(^_^)


 そうそう、文中の(^_^)は、フェイスマークと言いまして、文字を
中心としたコミュニケーションのパソコン通信では、書いている人の
気持ちを表わしてたりします。
(^_^)  ニコニコ     (^_^;) ナハハ   (^_-) ウインク
(^ロ^;) イッチャッター ヾ(^_^)  ヨロシクー  こんな感じね。
 それから、文の中に登場する、亀助さんやうにさんなんて名前は本名
ではなくて(そりゃそーだ(笑))パソコン通信上でのペンネームです。
なお、ゑまのんというのは私のことで、NoName をひっくり返したのが
emaNoN → ゑまのんだったりします(^^ゞポリポリ


鹿児島はシロクマだぁ(^ロ^)
というのが、彼の答えであった。私は、キビナゴ喰いながら黒ジョガで
芋焼酎というのを予想してたのでレレレ?であったノデアッタ(゜O。)
ところが彼は「白熊」と言う。彼の頭が暑さで頭がウニになったハズが
ないのは冷房完備の病室にいるから間違いない。すると聞いている私の
頭がウニになったんだろうか、、、あっ、頷くでない、そこの人(笑)
と彼は、ニコっと笑って「白熊」の説明としてくれた。
「白熊」とは、「天文館」(という場所:有名な所だから、亀助さんの
お兄さんも知っているハズ)にある「むじゃき本店」のカキ氷だそうで
彼の手振りによると、ボールというかジャンボラーメンの丼というか、
それくらいの入れ物にテンコ盛りになっているという。
丼に餡がドっと入って、その上に山の酔うに.カキ氷が乗って、さらに
コンデンスミルクがタップリかかって、しかも、カキ氷の中には色んな
果物が入ってるんだそーだから目を白熊(゜゜)(。。)(゜゜)
   ンス
  デ 氷 ミ
 ン 氷氷 ル
コ 氷氷氷 ク
  餡餡
   餡
まぁ、「白熊」くんの正体はこーいうカキ氷様であるからして、千円と
言われても十分納得のお値段ではある(タブン)
そうそう、彼は東京に出てくるまでカキ氷とは「白熊」のことであると
思っていたそーで、東京の「白熊」は「上野動物園」にしかいないのに
ガッカリしたんだそーである。↑の部分は創作である(^_^;)
なお、彼から亀助さんに取って置きのアドバイス!
「白熊」は、食べ終わると頭が(冷え過ぎて)ガンガンするから、極力
冷房の効いてない店で食べましょう(笑)
今では、「むじゃき本店」以外でも食べられるそーですからヾ(^_^)


鹿児島といゑば「鹿児島ラーメン」!
これが彼の第2の答えであった。酒や肴が全然登場しないのであった。
内心アセるインタビューアーであった(^_^;)
で、「鹿児島ラーメン」は「熊本ラーメン」とも似ているが、「鹿児島
ラーメン」はスープに豚こつと鳥ガラを使っているそうで、普通のネギ
ではなく、焼いたネギが使っているのがまた美味いんだそーだ。
ちなみに、彼は新宿東口、富士銀行と住友銀行の間の路地を入った角に
ある「桂花」(ケイカ)の「桂花ラーメン」も好きという。私も、「桂花
ラーメン」がお気に入りだからして「桂花」の好きな彼が美味いという
「鹿児島ラーメン」を食べたくなったのは、当然なのである。その日は
彼が入院している病院に、以前長期入院していた弟が障害者手帳の継続
申請のため必要ということで「回復の見込み無し」との残酷な診断書を
もらいにきていたのであった(4時間待って10分で終了だもんな(^_^;))。
だから、まだ昼食を食べていなかったからお腹が空いていたのも影響は
しているが(あっ、彼もそこに入院してるのネ)、私は今ここに、声を
大にして言いたい!
誰か、「鹿児島ラーメン」を東京で食べられる店、教えて〜(^ロ^)

そのほかの食べ物なら...

を〜を〜、気を持たせちゃってこの、いけずぅ、…とは言わなかった。

彼は、ずっと待っているのである。たまには待たせてもいいではないか。
ちなみに、彼は去年赴任先のペルーから帰ってきて、しばらく東京から
異動しなくてもいいと思っていたのだが、今年のGW(川の事故で行方
不明になっていた父親が遺体で1ヵ月ぶりに発見されて)、葬儀のため
帰郷して出社したら、名古屋への赴任が決まっていたんだそうだ。父の
跡を継ぐ長男である彼が退職することを狙った(人員削減のための)、
露骨な人事異動であった、、、(ナンテコッタイ)
で、単身赴任でしばらく家族と離れるにあたって「健康診断」をしたら
タチの悪い癌が発見されて緊急手術、ただ今放射線照射を受けている。
彼の退院する日が来たら、一緒に「梟門」でSAKEしようと思っている。
だから、その日が来年になろうが再来年になろうが、私は“その日”を
待っているのである。たとえ、“待つことだけ”でも、希望があるのは
良いことなのである(シミジミ)
湿ってきたので次のノートに異動モトイ移動スル

たとえ遅レスでも、何時かアルのは良いことなのである(^_^;\(--)
なんてことは思っても言わない私ですから、御賢察願うとして(笑)
鹿児島市の郷土料理の店というと、ガイドブックに載る酔うな店ですが
「むじゃき本店」と同じ「天文館」にある「熊襲亭」(くまそてい)では
どうでしょう!とのこと。
黒豚を用いた「とんこつ料理」や「カシワの刺身」が美味しいし、冬は
キビナゴがオススメとのこと(残念ながら今は夏(^_^;))
東京ではキビナゴを刺身で出しているが、皿にちょっとで千円!もする
(チッポケな魚なのね。ちなみに、地元ではキビナゴの刺身は酢味噌)。
向こうでは塩焼きで食べるそうで、彼が子どもの頃はザルいっぱいでも
10円だったとか。いったい何時の話なんだよーとは思うけど、要するに
お上品に“お刺身”で食べる酔うな、高級魚ではないということらしい。
ということは、間違ってもガイドブックに載らない酔うな、地元の人が
行くお店に入ってパクパク食べたほうがいいということで、亀助さんも
是非どーぞ(だけど、亀助さんの訪れるのは夏だったりする(笑))

こがびいこがでい
と「表題」してみたものの自信がないのである。ハッキリ言って、私の
手帳に書いてあった字が判読不能だったのである。自分で書いた文字だ
から、文句も言えないのである(ゑっ変(^ロ^;))
が、どんな料理かはわかっている。「ニガウリの味噌炒め」なのである。
だからもしかすると、「にがびい」だったかもしれないし「にがでい」
だったかもしれないのである(^_^;)
いずれにしても4文字で、しかも「四文字言葉」でない料理であるから
して、間違えても恥かしくないのである。少なくとも私はそこに居ない
から恥かしくないのである(笑)
それから鹿児島というと薩摩であって、薩摩というと芋だったりするが
「薩摩揚げ」でもあったりする。
彼いわく、東京の「薩摩揚げ」とは全然違うとのこと。私もそー思う。
“名産展”や“物産展”で売っている「薩摩揚げ」は、スーパーの豆腐
コーナーでガンモドキの隣に並んでいる↑とは美味しさが違う(値段も
断然違うけど(^_^;))。彼いわく、向こうの「薩摩揚げ」は、イワシや
アジやトビウオを使っているから美味しいんだそーだ。彼はトビウオを
主体とした「薩摩揚げ」が美味いと言う。食べ比べてみてネっなのだ(^_^)
その「薩摩揚げ」だが、有名処としてはクシキノの「徳永屋」らしい。
最も、揚げたてなら何処の店のでも美味しいそうだから、“つけ揚げの
店”と看板の出ている店にヒョイと入ってその場で揚げたてを食べるのが、
美味しい「薩摩揚げ」と出会うコツ。醤油を付けずそのままドンジョ。

鹿児島は食べ物は美味い!
要するに、美味い食べ物がいっぱいあるってことらしい(^_^)
何とか湾で漁れるタイやヒラメが美味い。アサヒ蟹が美味い。青モノも
美味い。でも、寿司は日本橋のほうが洗練されているから、鹿児島では
魚は刺身で食べたほうがいい。寿司屋として記憶にあるのは、「おぼろ
寿司」あたりとか。
それから、鹿児島の醤油には砂糖が入っているから、そのつもりでとの
こと。料亭に行くと砂糖の入っていない醤油もあるそうですが。
あと、カツオをビンタ(頭)ごと煮たものが美味いとか(マグロの「兜
煮」の酔うなものかナ)。こいつも食べてやってくらはいマセヾ(^_^)
といったあたりが、彼から出てきた鹿児島の美味いヤツ(^_^)
ねこチンやげるさん紹介の「かるかん」は、お菓子方面を質問しなかった
から出てこなかったけど(^_^;)
をっと、「薩摩芋」も、こっちのヤツより、よっぽど美味いそーです。


「ハッサク」は、今年の出来はそーでもないけど、夏に行くんですから
是非とも食べてほしいとのこと。
なお、冬場なら、「桜島大根」が抜群なんだそーですが、今はまだ夏。


次の機会のお楽しみに(^_^;)

さて、焼酎!
鹿児島で焼酎というと「芋焼酎」、とーぜん原材料は「薩摩芋」。
去年は天候不順のため薩摩芋が不作で原材料にも事欠いたそうですが、
今年の天気は打って変わってE〜天気。ワインに当たり年がある酔うに.
「芋焼酎」のラベルにも「グレート・ヴィンテージ・イヤーの芋焼酎」
とか銘打ったりして〜(笑)・・・(^_^;\(--)アホ
で、肝心の「芋焼酎」のオススメ銘柄ですが、、、
彼いわく、どれでもいいから呑んでみてください!
とのこと。確かに、日本酒に地酒がある酔うに.鹿児島にだって地酒と
しての「芋焼酎」があるワケで、色々と味わってみる中で、気にいった
ものに出会いましょう!なんだそーです(^_^)
ちなみに[薩摩白波]といった有名メーカーの焼酎ですが、東京などで
売っているものは、鹿児島で売っているものとは全然違って、ソフトに
してあるんだそーです。日本酒やブランデーやウイスキーでも、地元と
大量消費経済圏向け(高級洋酒における日本市場とか)ではブレンドを
変えてあるという話はよく聞きますしね(^_^;)
で、彼の叔父あたりは、[田園]が好きなんだそーです。確かこいつも
“東京ブレンド銘柄”に在った酔うな気がするけど(^_^;)、こっちのほうは
[田苑]だったかし乱??
まっ、こればかりはナニはさておき“相性物語”ですから、亀助さんの
出会いを求めるチャレンジ精神と肝臓のアルデヒド類分解酵素の働きに
期待するものであります(^_^)v
それから焼酎の飲み方ですが、鹿児島で一般的なのは、お湯割りだそう
です。その際、「焼酎6お湯4」の割合にするのが一般的だとモノの本
にも書いてあったりするんですが、
彼いわく、それは[薩摩白波]の陰謀ですョ(笑)
なんだそうです。鹿児島の家庭では「焼酎4お湯6」が普通だそうです
から、お店で頼むときの"割合比"はこれでどーぞ(^_^)/
なお、ナニも言わないと、焼酎とお湯を別々に持ってきて自分で混ぜて
飲むことになりますが、いちばん美味しい呑み方は「水からお燗」との
こと。「4・6で水からお燗ねっ」とお頼みくださいマセヾ(^_^)
そうそう、焼酎を注ぐときの入れ物ですが、「黒ヂョガ」を用いるのは
今や観光用くらいのものだそーです。チョカは直接火に掛けられるので
昔はそれに焼酎と水を入れて温めてたんだそーですが、家庭にヤカンが
行き渡ってからは、2リットル位のヤカンに焼酎と水を4対6の割合で
入れ、温まったら(チョカより大ぶりの)「カラカラ」というのに分け
それぞれのチョコに注ぐんだそうです。このあたりの知識もさり気なく
披露して、お兄様の尊敬を勝ち取りましょう(笑)
そうそうと言ゑば「ソーメン」。
鹿児島の宴会では、それぞれの料理が最初から「箱御膳」に入っていて、
その中には、「ソーメン」も入ってるんだそーです。しかも、夏だって
のに、“冷たいソーメン”ではなく“暖ったかいソーメン”、、、
ところが、これが美味いんだそーです。「しいたけ」をベースにした、
これの汁がまた格別とか。東京でも一軒だけ“暖ったかいソーメン”を
出す店があるそーで、しかもメニューには載ってなくて、それを知って
いる一部のお客さんにしか出さないんだそーです。特に名を秘しますが
大崎駅ニューシティーの「金兵衛」です(^_^)/
・・・と、ここまで聞き続け(オマケにお腹も空いてい)た私は、当然
東京で「鹿児島料理」を食べられる店を尋ねたのでした(ラーメン編と
同じだナ^_^;)
すると、新橋には「薩摩」が、新宿の住友ビルにはナンタラがあってと
続けつつ、でも、そーいった店は高くって!と彼。
どーせ行くんなら、渋谷駅から原宿方向に向かうガード下に、何とかと
いう店があって「薩摩ナンタラ」の看板が出ているから分かるハズとの
こと。見付けた方は、お知らせください(^_^)/
ってことで、お知らせがあったらそれを頼りに。なかったら、お店を探す
ついでに味のほうも見聞するということで、要するにいずれ近いうちに
「鹿児島料理」で「芋焼酎」したい!と思う私でありました(^_^)
同道者、募集中!&きっかけドモね〜ヾ(^_^)>亀助さん

それは去年のことでした...(追記)
8月15日、戦後49年(←去年だから)とは全く関係なく、亀助さん
(お元気ですか?)から「おしえて鹿児島名物」との質問がありました。


夏休みに鹿児島にいるお兄さんのところに遊びに行くので、その予習の
質問でした。事前に調べてから行くなんて、さすが予習や復習を生徒に
強いている高校教師を商売にしているだけはあります(笑)
で、当店に参加の皆様から色々と役立つレスが寄せられた中で、私も、
集中レスしたんですが、それは、当時入院していた鹿児島出身の友人に
ロング・インタビュー(別名お見舞い)したときのものをまとめたもの
でした。
そして、亀助さんが鹿児島の酒・肴を満喫した数日後の9月のある日、
東京は池袋の東武デパートで「大鹿児島展」というのがあったんですね。


ところが開催に気付いたのは最終日でしたので行き損ね、せっかく友人
から教えてもらった鹿児島の食べ物とコンニチハするチャンスを逃し、
悔しい思いをしたものです(T^T)
あれから1年、今日の電車の釣り革広告に「東武デパート大鹿児島展」。


毎年この時期がそーなのか、それとも偶然同時期なのかはともかくも、
今年こそは、買いに行くぞ!の、日曜出勤モードだったりします(もう
仕事が済んだから、帰り道に買えるんじゃ(^_^))
そして、今夜の鹿児島の酒と肴のひととき。彼が好きだった歌をうたい
彼の想い出を語り…と、家族で彼を偲ぼうと思ってます。彼の告別式と
名古屋で開催された「全国障害者問題研究会全国大会」が重なり、私は
「障害者とパソコン」分科会の「パソコンで楽しもう!初心者講座」を
担当していたため、彼のほうに出られなかったので、、、。
・・・担当した講座を終えたら東京に舞い戻ろうかとも思いましたが、
彼なら、「そんなことよしてくださいよ」とシャイな笑顔で、そのまま
会場にい続けることを望むだろうなぁ…とも思っての選択でした。
そういえば、彼をお見舞いに行ったときには、うにさんに[北陸]で彼の
症状にあったやり方として教えてもらったマッサージをしたものでした。
本来なら、こういった相談をしたからには、[北陸]のほうでもその後の
報告だけはしなければ…と思いましたが、何と言いますか、今年の春の
ルゥさんの急逝と想い出を重ねさせてしまいそうなので…やめました。
[北陸]での、彼に関する書き込みを覚えている方がいましたら、こんな
形ですが、あわせて報告とさせてくださいマセ m(__)m


そして、今年もめぐりきし...(追記の追記)

今年の全障研大会は鹿児島。ふとパソコン通信に載せたこれを想い出し、
分科会に参加しているメンバーの参考になるかもしれないと載せようと
思いついたのでした。

そこで、久しぶりに彼のお連れ合いに電話して名前を出すことの許可を
求めたところ、なんと今日は6年前、彼が無くなった日だったのです。
そうですよね。あの日も、全障研大会の初日だったんですから。

たまたま掲載する日が重なっただけではありますが、彼のアドバイスを
鹿児島での味の楽しみに役立てていただけたら…と願いつつ。

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