• 坂戸パソボラメンバーである元田富之さん作のマウスです。「パソコンは得意じゃない」と語る元田さんですが、「こういった工作は得意」なんだそうです。「実際に作るとなるとアイデアがひらめくほうだから、こんなものがあるといいな…を寄せてくれればやりますよ」と、楽しそうに目を細める元田さんです。
• トラックシャフトポインター(元田マウス第１号)を見せてもらった私が「移動させて動かすんじゃなくて移動先に動かすという逆の発想は考えられないだろうか…」と感想というか、ひらめいただけで具体性皆無のアイデアを提案した１週間後にはマジックパッドポインター(元田マウス第３号)が生まれていただけに、本当にそうですね。
• 今回の手作りマウスの製作にあたっては、各地で活動しているパソコンボランティアたちが、こういったポインティングデバイスを必要としている障害者のそれぞれの要望や使用環境に合わせて何度でも作り直せるようにと、出来るだけ身近で購入できる材料を心掛けたそうです。マウスの基盤はらくらくマウスのものを使用しましたが、その他の材料のほとんどは100円ショップで購入とのこと。
• パソコンボランティアカンファレンス2000、埼玉障害者まつり、坂戸ふれあい広場といった坂戸パソボラが参加した各種のイベントでも参加者の注目を集めたこの元田マウス。「まだあくまでも試作品だから、ここはこうしたほうがいいという感想をもらえたら嬉しいし、これを参考にして自分なりのマウスを作ってもらえるのも嬉しい」と語る元田さんから聞かせてもらった次なる構想がまたまたワクワクさせる予感に満ちたもの。今後の元田マウスも大いに期待できそうです。
• 12月８日(土)、９日(日)に東京の霞ヶ関ビルで開催されるパソコンボランティア・カンファレンス2001では新型元田マウスの公開が予定されています。皆様どうぞご注目ください。そして感想をヨロシク！

操作と特徴

• ポインターの上に手を乗せ、前後にスライドすることでマウスカーソルを前後に移動させます。傾けることで左右に移動させます。
• 位置を決めたら個別の動作を割り当てているボタンを押すことで指定の動作をさせます。
• 手を乗せ傾けることでの操作ですので、腕の可動範囲の狭い人でも使えます。

基盤以外の材料費：1,800円（実質1,400円）

• シューズストッカーのスタンド
  （100円ショップで100円(笑))
• パイプ
  （ホームセンターで500円で購入したものを切断し５分の１しか使っていないので実質的には100円です。あと４つは作れます）
• リミットスイッチ
  （パーツ屋さんで1,200円）

操作と特徴

• 要するに、普通のジョイスティックタイプのマウスです。球をにぎって前後左右に動かすことで動作させます。
• 何といってもジョイスティックタイプで必要としている動作を、安い材料費で実現できたこと。必要としている人が気軽に依頼できるって大事だと思います。

基盤以外の材料費：1,600円

• シューズストッカーのスタンド
  （100円ショップで100円(笑))
• ジョイスティック
  （パーツ屋さんで1,500円）

操作と特徴

• ポインターを持ち、先端の磁石を前後左右への移動の役割をもった三角印に当てることで移動させます。
• 移動させたら、個別の動作を割り当てている黒丸のところに磁石を当てることで動作させます。
• とても軽いので力の弱い人でも使えます。
• 磁石をセロハンテープでヘッドポインターの先に止めただけでも操作できました。

基盤以外の材料費：950円

• シューズストッカーのスタンド
  （100円ショップで100円(笑))
• 取っ手
  （100円ショップで100円(笑))
• リードスイッチ（単価50円を15個）
  （パーツ屋さんで750円）
• そのへんに転がっていた磁石
  （転がっていただけにタダ(笑))