日本障害者協議会 Japan Council on Disability
09年7月2日更新
2007年、2008年と、日比谷野外音楽堂で開催された大フォーラムの司会をさせていただきました。この2回を通じて、強く感じたことは「障害者自立支援法」に対しての憤懣やるかたない強い思いは、法案成立から3年を過ぎても決して失せることなく、いや年を重ねる毎に重く強くなっているということです。
私自身は現在、罪を犯してしまい刑務所や少年院に収監されてしまった、障害を持つ人たちの支援に携わっていますが、そこでも感じることは障害の有無にかかわらず、「生き難さ」を抱えながら日々、悩み苦しむ人たちがいかに多いかということです。
JDの機関紙「すべての人の社会」にも連載させていただきましたが、「生き難さ」は障害であるとか、貧困であるとか、それぞれの要素が単独にあるのではなく、それぞれの要素が連動、連鎖を繰り返しながら拡大していきます。
このような社会状況はまだまだ続くのかもしれません。しかし、そんな現実も、あの大フォーラム同様、生きるわれわれが諦めさえしなければ、必ず打開されていくはずです。
チェ・ゲバラの言葉を引用させていただきます。
― もし私たちが空想家のようだといわれるならば、救いがたい理想主義者だといわれるならば、できもしないことを考えているといわれるならば、何千回でも答えよう 「その通りだ」 と。
(あかひら まもる)