日本障害者協議会 Japan Council on Disability
08年8月29日更新
きょうされん常務理事
日本障害者協議会(JD)との関係はだいぶ古く、その前身であった国際障害者年日本推進協議会時代からの役員を数えると20年以上になる。最初の頃は組織委員会に加わり、その後企画委員長などを担当し、故調一興元代表や河端静子前代表の下で常務理事を務め、現在に至っている。
この20年余をふり返ってみて、障害者政策にとって最も逆風が強いのはこの時期だと思う。曲がりなりにも発展を続けてきたこの国の障害者政策であったが、障害者自立支援法は「政策思想」の面で完全に逆方向を向いてしまったのである。ここでJDの存在感を示さなければ、何のためのJDだったのか、調さんをはじめ、過去のJDリーダーに顔向けができない。
当面は、「応益負担制度」の撤廃に全力を尽くし、合わせて結成以来のテーマである扶養義務制度の見直しや本格的な所得保障制度の確立、障害定義の改訂などに確実な足掛かりをつくっていきたい。加えて、今期とくに力点を置きたいのが、財政基盤にもう少し展望を開くことであり、人づくりである。仕掛けや方法についてはいま少し熟考してみたい。
ところで、出身母体のきょうされんは本年30周年を迎える。自身の足場でもあり、こちらの方も運動や事業面でしっかりとした近未来構想を描いていかなければならない。(ふじい かつのり)