日本障害者協議会 Japan Council on Disability
08年8月29日更新
日本脳外傷友の会理事長
地元の駅前がバリアだらけだ。高度成長期に車優先の考え方で作られた構造で、バスを降りると階段を下りて地下にもぐり、再び階段を上ってやっと駅にたどり着く。車いす利用者などは絶対に、バスに乗れない構造である。
高齢化社会になって、階段の上り下りが大変になって人々がこの駅前はおかしいと気がつき始めた!駅前を何とかしてとみんなで署名活動を始めた。市に要望も出した。市長から回答がきて早期改善を図るとのこと。楽しみだ。
地方の問題は住民生活に直結し、それは選挙の結果にもすぐあらわれるから、首長の判断も国よりも何倍も速く、小回りが効くのではなかろうか?
国政レベルでは、霞が関の机上で考えたことはいかに国民に打撃を与えていても、彼らが目にしないことに関しては、改善に直結しない。障害者自立支援法やリハビリ診療報酬の改定問題。両問題ともに40万以上の悲痛な叫びのこもった署名を受け取った厚生労働省は、ますますわけのわからない改訂でお茶を濁そうとしているように思えてならない。
リハビリ難民とか、応益負担無理心中などという言葉を生み出す国が美しい国であるはずがない。身近な問題にも関心を持って、地域住民との共闘連帯の障害者運動を推進したい。JDも市民の共感を得るやさしく、力強い運動体であらねばと思う。(ひがしかわ えつこ)