アガサ・クリスティの「クリスマス・プディングの冒険」という短編集の冒頭に、こどもの頃のクリスマスの情景が語られ、最後は「そのためにさぞ忙しいめにあったに違いない女主人の親切さ、歓待ぶりに、深い感謝の思いを感じないではおれません。」という文章で結ばれています。
私にも忘れられないクリスマスの思い出があります。弟やいとこたちと食べた星や天使の飾りのついた大きなクリスマスケーキ、赤と緑の豆電球の飾り、プレゼントの色とりどりのビーズ(何か月もほしいほしいと願っていたものでした)。小さいけれど本物のモミの木のツリー……
私もまた、いくつものクリスマスの思い出を作ってくれた、今は亡き祖母と母に深く感謝しています。