娘の名前は『キリカ』といいます。カタカナでキリカ。
小学校に上がってしばらくたった頃、「どうして私の名前には漢字がないの?」と泣かれて困りました。「自分で漢字を考えてみれば?」と言ったらその気になってくれて、やれやれ…いくつか一緒に考えましたが、いまだに決定はしていないようです。
この名前のよいところは、一度聞いたら忘れないということ、呼び捨てにされてもきつく感じないということ。
母親である私を『キリカママ』と呼んでくださるかたがいて、私はそれがとても嬉しかったのです。子どもを通じて世界が広がっていく象徴のような気がしたのだと思います。
娘が成人してしまった今、もう、そう呼ばれることはなくなってしまいましたが、いつか何かに使いたいなあとずっと考えていました。もしお店を出したらお店の名前に、もしデザインでもすることがあったら、ブランド名に…でもそのようなことはありえないので、せめて、ということでホームページの名前になりました。