思い出
小さいころ、木製のミニチュア家具を持っていました。
淡いピンク色のキドニー・テーブル(ソラマメのような、真ん中がくぼんだ楕円形のテーブル)、黄緑色の枠のソファ、赤い布を張ったアームチェア、
ベッドや鳩時計や本棚もあって(本棚には本も、木製で『開かない本』だったけれど)、
母からの誕生日プレゼントでした。
その母が小さかった娘に買ってくれたのが、シルバニアファミリー。
初めは『森の教会』、次には『森のコンサート』、クリスチャンで音楽の好きな母らしい
贈り物でした。
はじまり
ネットで何気なく『粘土細工』の画像検索をしました。
ミニチュアのスイーツや野菜やお花がいっぱい。「わぁ~」とため息が出るくらい可愛い
お人形、本物みたいなアイスクリーム。
粘土に絵具を混ぜれば欲しい色が作れるとか、軽量スプーンを型にするとか、歯ブラシで
質感を出せるとか、粘土の種類や特徴の解説もありました。
100円ショップでも材料は揃えられると知って、ドールハウス作りへの思いが沸き上がって
きました。
手芸屋さん
ミニチュア探し
まずは、ドールハウスに使えそうなものを探すところから。
娘が持っていたミシンとうさぎとねこのブローチ、お弁当のおかず入れ
だったバケツ、ソーイングセットに入っていた糸巻、自分で買ったのか、
頂いたのかも覚えていない水差しとグラス、ビーズの入った瓶は結婚前のものかも。
強力な助っ人『シルバニアファミリー』
かつてバンジョー、トロンボーン、ドラムを演奏していたうさぎさんたち
今回、衣装を一新しました。
ドレスは普通の布地やサテンのリボンも試してみましたが、結局ほつれる心配のない不織布で作りました。
ポットとカップ&ソーサーのクオリティの高さ、表情のあるポージングが可能な人形たち、
改めて「さすが、シルバニアファミリー!」です。
手芸用品
ベーカリーやスイーツのお店に憧れて始めたドールハウス作り。
でも考えてみたら下地がない…
いちから勉強していたのでは何時、完成するか分からない…
なので、今回は馴染みのある『手芸屋さん』を作ることにしました。
強味は端切れや刺繍糸を沢山持っていること。
作っていて、こんなにあったんだと改めて思いました。
厚紙に布を巻き続けた日は左手が痛くなり、刺繍糸をフォークに巻いて真ん中を束ね、
マスキングテープを巻いた日は夜、右手が腫れた…
(作っている間は夢中で気付かないのです)
100円ショップ
なるべく手作りにしたかったのですが、すぐに限界が来て、ダイソー、
セリア通いが始まりました。何日も何軒も回っているうちに、どの売り場でも「ドールハウスに使えるかもしれない」という眼で物を見る癖がついてしまいました。
ドレスの不織布、カゴの麻紐、紙袋の折り紙、帽子のフェルト、バッグの持ち手の合皮はぎれも100円ショップで揃えることが出来ました。
装飾品
どれもネットに作り方が幾種類も載っていて、とても参考になりました。
でも、どれを作るにも練習と工夫が必要でした。
白地にハートのドレスは和紙の折り紙です。
手芸品
巾着は昔祖母からもらった、スウェーデン刺繍用の糸で編みました。
紙袋はさげ手の取り付けが上手くいかず、何度もやり直して、袋の内側に貼りつけることにしました。意外にも一番てこずりました。
セリアのミニ刺繍枠はネットで見つけて探しに行きました。二軒目のお店で、棚の下の方の
目立たない場所に置いてありました。こんなに素敵なのに…
絵本
横2.2㎝、縦3.0㎝の豆本です。小道具として気楽に作り始めたはずが、ABCの絵本にしたばかりに、完成するまでに何日もかかってしまいました。
まずは単語探し、頭文字「Q」「W」「X」「Z」を見つけるのが大変でした。
インクスケープで絵を描き、ワードでページの形を作り、A4の用紙に印刷して横8枚に
切り離し、4枚ずつ貼り合わせ、蛇腹に折って、ボンドで固めて表紙をつけました。
初めての豆本づくり、改良の余地は色々ありますが、でも、これは『開く本』です。